スピードスケートの最終種目女子5000mは、6組〜最終8組までトップタイムが更新される白熱したレースが展開され、ラスト1周で逆転したClara Hughes(CAN)が6分59秒07で金メダルを獲得した。日本勢は石野枝里子(富士急行)が11位、田畑真紀(ダイチ)は13位。
6組Daniela Anschuetz(GER)が32秒〜33秒台の安定したラップを刻み、7分02秒82でトップに。続く7組はCindy Klassen(CAN)とMartina Sablikova(CZE)とのレース。Klassenは19秒70で200m、51秒17で600mを通過し、序盤にマージンを稼ぎ、後半粘る作戦。一方のSablikovaは先行するKlassenに惑わされることなくAnschuetz同様32秒〜33秒台の安定したラップで周回。中盤5秒余り開いたふたりの差は、終盤34秒台に落ちたKlassenをSablikovaが追い上げる展開。ラストラップ36秒43に落ちたKlassenに対し、Sablikovaは32秒22でフィニッシュ。先着はKlassenで7分00秒57、Sablikovaは見事な追い上げを見せたものの届かず7分01秒38。最終8組は4大会連続金メダルを狙うClaudia Pechstein(GER)とClara Hughes(CAN)とのレース。長距離を得意とする両者は、Pechsteinが先行、Hughesが追う展開。Hughesは序盤から32秒台の安定したラップ。一方のPechsteinは、序盤ややラップが乱高下するいやな展開。中盤はペースを掴みかけたが、序盤のツケがまわったのかラストラップ手前でHughesが逆転。Hughesはラストラップ33秒07で滑り6分59秒07でフィニッシュ。Klassenを上回り逆転の金メダルを獲得した。ラストラップ疲れたものの意地を見せたPechsteinは7分00秒08で銀メダル。銅メダルはKlassen。
日本勢は石野枝里子(富士急行)が7分12秒48で11位、田畑真紀(ダイチ)は7分18秒05で13位。
<各国のメダル獲得数>
| 金 | 銀 | 銅 | 合計 | 前回 |
| USA(アメリカ) | 3 | 3 | 1 | 7 | 8 |
| NED(オランダ) | 3 | 2 | 4 | 9 | 8 |
| CAN(カナダ) | 2 | 4 | 2 | 8 | 3 |
| ITA(イタリア) | 2 | - | 1 | 3 | - |
| RUS(ロシア) | 1 | 1 | 1 | 3 | - |
| GER(ドイツ) | 1 | 1 | 1 | 3 | 8 |
| CHN(中国) | - | 1 | 1 | 2 | - |
| KOR(韓国) | - | - | 1 | 1 | 3 |
| NOR(ノルウェー) | - | - | - | - | 2 |
| JPN(日本) | - | - | - | - | 1 |
※前回は、ソルトレイクシティー大会での獲得総数
全種目が終了。ソルトレイクシティーオリンピックでのオランダ、ドイツ、アメリカの3強からドイツが脱落。代わって次のバンクーバーオリンピックを控えるカナダが新たな3強の一角を占めた。カナダは女子のCindy Klassenを中心に中長距離で強さを見せ、ドイツに取って代わった。そのドイツは短距離で柱が抜け、中長距離勢もベストの調子で臨めず、金メダルはTeam Pursuitの1個と低調に終わった。
アメリカは男子が大活躍。Joey Cheek、Chad Hedrick、Shani Davisでメダルを量産。女子の不調をカバーした。スケート王国オランダは金メダル3個。金メダル確実で大黒柱という存在はいなかったが、若手の活躍とベテランの奮起でメダルを増やした。
地元イタリアはEnrico Fabrisが大活躍。男子5000mでイタリアに初めてのメダル(銅メダル)をもたらすと、男子Team Pursuitと男子1500mで2個の金メダルを獲得した。
日本は1984年サラエボ大会より続いたメダル獲得が途絶えた。前回ソルトレイクシティー大会でメダル1、入賞6から、トリノ大会ではメダル0、入賞6に。今回の入賞数6には新たに種目に加わったTeam Pursuitの2が含まれ、個人種目での入賞数は4。世界との差の広がりを感じる大会だった。
Oval Lingottoはエムウェーブ同様低地にあり、あまりタイムの出るリンクではないと言われ、大会期間中も言われたが、記録から見れば、メダリストたちはヘーレンヘェインの IJsstadion Thialf並のタイムで滑っている。日本はこの結果も踏まえ、次のバンクーバーに向け一歩を踏み出す必要がある。
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